菅江真澄も食べた料理/h2>
第588回よその旅館ホテル
──宿の特徴を教えてください。
「よそでは食べられない独自の料理を味わえることです。江戸時代後期の紀行家、菅江真澄は男鹿に3度訪れました。1つは、菅江真澄がおいしいと言った、ユリ科の山菜『えじょろ』を炊き込んだ『えじょろ飯』です」
「男鹿の郷土料理『あんぷら餅』も提供しています。『あんぷら』とは方言で、じゃがいものことです」
「ハタハタを、道明寺粉を使った桜餅でくるみ、餡をかけた創作料理もあります。ハタハタは12月6日の『ハタハタの日』の前後、約1週間が旬です」
──なまはげの湯とうたっていますが。
「浴場では、なまはげのお面から源泉が噴き出しています。元気のパワーがある湯です。日によって色が変わる珍しい湯で、大別すると白、褐色、茶褐色、青の4種類です」
──サービス面での売り物は。
「落ち着いた日本的な家屋と対照的なのか、若いスタッフが多いことにお客さまがびっくりされます。特に客室係のリーダーは、男性ですが、とても心優しいと好評です」
「その日に社長が居れば、菅江真澄の軌跡や男鹿の歴史、文化などについて語ってくれます。この講座は45分間で無料です」
──集客は。
「最近、宿泊予約サイトからのお客さまが増えてきたと実感しています。クチコミ評価で高い評価を得ていることが大きな理由だと考えています」
──何か課題はありますか。
「2階建てで地下1階ですが、館内には階段しかありません。膝が悪い人は年輩でなくてもいるので、エレベーターの設置が必要だと考えています」
【19室、1泊2食付き1万3800〜2万1150円】